断水中の営業時に思ったこと
暇は余すときに余しておく
金は使えるときに使っておく
酒は飲めるときに呑んでおく
時間に無駄遣いという瞬間はないのだから
本は読まなくてもいい
読まれなくたっていい
そう読まなくてもいいし
また、読んでもいい。
本はそうあってほしい。
ただ、そこにあるということ。
それが、どれだけの強さで脆さかと
誰かのためというよりは
あのときに救われた
(またいつか救われる)
自分のためだ
日常を続けようと
人は言葉を続ける
本は閉じられた時間と
開かれた部屋だ。
あなたはいつでも
そこに帰ることができる
(断水中の営業日に思ったこと)